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【住職の言葉】ローマ教皇来日と宗教改革(11/26の朝礼から)

町屋光明寺 住職の言葉

ローマ教皇(法王)が来日していますね。
キリスト教の最大教派の一つであるカトリックのトップです。
全世界に12億人もの信徒がいるとされています。

今回の来日では、長崎での演説や
東京ドームでの5万人ミサなどが行われました。

多くの信者が集まり、熱心に神様に祈りを捧げる
敬虔な姿には、感動を覚えました。

ところで皆さんは、ローマ教皇というのは
どういう立場かご存じでしょうか?

実は私の知り合いで、カトリックの元修道女がいました。

彼女は残念なことに何年か前に亡くなりました。
しかし、ローマ教皇のことについて、生前私に語ったことがありました。

教皇とは神の代理人であり、すべて肯定される存在。
彼の言葉は神の言葉であり、彼の行動は神の行動。
決して人が否定してはいけない領域。

今までに、多くの教皇が社会的には
おかしなことをしたことがあるが、

カトリックの信者からすると、
それは神の示す意味のある行い。
(中世時代のことを指すようである)

皆さん、知っていますか。
実は、カトリックは最近まで地動説を認めていなかったのです。

世界は神が作り、地上を中心に天が動く天動説が常識でした。
二十世紀後半になり、時の教皇が科学との融和をはかりました。

その瞬間から、全世界のカトリック信者は
地動説を認めるようになったそうです。

同じように、ラテン語のミサが各国の言葉に変わったり、
排他主義を捨て、他の宗教も尊重すると決めたのも、この時の教皇です。
(ですので、もう十字軍の遠征のようなことはおきません。)

教皇制は民主主義的な議会制ではありません。

そうでなければ、まずこの様な劇的な変化は起きなかったでしょう。
民主主義は素晴らしい政治制度ですが、宗教にはあまり馴染みません。

教皇というのは絶対的権威を持った神の代理人、
つまり神の意志があればこそ、それが大改革であっても素早く信者に浸透したのです。

そんなカトリックも、
今は若者を中心に教会に行かない人が増えていると聞きます。
日本でも、若者がお寺に観光か祈願以外で行くことがあまりありません。

日本だけでなく、宗教離れが進んでいます。

しかし、それは人が宗教心を無くしたとは思いません。
人々が既存宗教に魅力を感じなくなったのだと思います。

ローマ教皇が行ったような
大胆な改革を行うことは難しいかもしれません。

しかし、仏教で言えば僧侶自身が、
現代人に合った魅力のある仏教を再構築するべきと感じます。

なぜなら、宗教は「人の幸せ」のためにあるのですから。

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