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【住職の言葉】今こそ、お寺も殻を破るべき(11/12の朝礼にて)

町屋光明寺 住職の言葉

本日のニュースですが、福島銀行にSBIが出資するそうです。
そういえば、先月はスルガ銀行にノジマ電気が出資することになりました。

正直、驚きました。
あの堅い銀行という業種に、一体なにが起こっているのでしょうか。

現在の日本の銀行業界を調べてみますと、
地方銀行(地銀)の限界と経営の厳しさが見受けられます。

どの地銀も抱えている問題点としては大きく3つあります。

・日銀のマイナス金利政策による預金を保有していても利益になりません
・預金はあっても有望な貸出先が見つかりません
・都銀と違い多角的な金融戦略がとりづらいです

もちろん政府としては、経済発展のために
銀行に民間企業へ貸し出させたいのですが、

銀行は融資が焦げ付いて損をしたくありませんので、
担保や企業収支への審査が厳しくなり、
貸したくても貸さないジレンマに陥っています。

そんな中、異業種であるSBI(金融という意味では近いですが)や
ノジマ電気からの出資を銀行業界が受けるのは、
今までの閉ざされた銀行世界からの脱却を模索しているのでしょうか。

逆に言えば、異業種と出資を受けた強い提携して、
商品の開発や販路の拡大やマーケティングを進めていかなければ、

これからは銀行といっても経営が成り立たなくなる可能性があるのでしょう。

今は驚きを持って迎えたニュースですが、
何年か後にはこのことが「先見の明があった」と
讃えられるかもしれません。

実は私は寺院にも同じようなことが起こると考えています。

宗教業界は銀行よりももっと閉塞された世界です。
それ故に、威厳と既得権にあぐらをかいて
自らの将来のビジョンが現実とかけ離れていることに気がついていません。

すでに仏教やお坊さんを利用しようとする民間企業は沢山ありますね。

代表的なのは先日廃止になりましたがamazonのお坊さん便です。
隠れて明るみに出てこないのは、霊園や納骨堂事業などです。

そして、それらはお寺やお坊さんが利用されるだけ。

光明寺は宗教法人が主体となり事業展開している数少ないお寺です。

しかしそれも限界があります。特に人材の確保が難しく、
法人の発展に大きな枷となっています。

私は宗教法人の将来を考えるとき、
自らの殻を破り真剣に民間企業と提携して、
対等なビジネスパートナーとして事業を行う時代が到来すると思います。

仏教が守らなければならないもの、
移り変わってもしかたがないもの、
移り変わるべきもの、これらの分別をしなくては、
今後ますます時代に取り残されていきます。

何故なら仏教は人に伝わって初めて教えとして成立するからです。

きれい事ばかりでは無く、
時代に合った方法で人にアプローチする手法を
取り入れる考え方をすべきと思います。

そういえば、仏様の教えの根本は縁起です。
これあるからかれあり。

つまり世の中は縁あって移り変わるものですから、
今の姿に執着するべきでないという変化を受け入れる教えですね。

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