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【住職の言葉】世界遺産の火事に思う「本当に必要なもの」(11/5の朝礼にて)

町屋光明寺 住職の言葉

大洞龍徳住職による訓示です。

10月31日、首里城が火事になり、
貴重な建物と文化財とともに、
沖縄の人の心の拠り所が焼失しました。

また、昨日は岐阜県の白川郷の合掌造り近くの小屋で
出火しましたが、これは大事に到りませんでした。

ニュースを見ていると、
その両方の火事の対応に地元では大きな違いがありました。
それは万全の火災対策がなされていたかという違いでした。

どちらも木造の建物で火の回りが早いこともあり、
初期消火は間に合いません。

火の手が上がったとき、首里城は消防車や消防団が必死の消火活動をしましたが、
正殿のみならず隣接する建物も健闘実らず全焼しました。

白川郷は、小屋が火事になった時に、
村中に張り巡らされている消火栓から放水銃を使って、
他の建物への延焼を防いだそうです。

その放水銃は、訓練さえ受うければ
住民でも消火活動に使用できるそうです。

私たちは日常に起きる危険は回避しようとしますが、
滅多に起こらない非日常的な危険ほど対策がおざなりになりがちです。

まさに、火災に対する準備が万端にできているという家は少ないと思います。

それに対して殆どの家は火災保険に加入しています。

何故なら火災は非日常ですが、火災保険はテレビコマーシャル、
住宅ローンの付属、販売員の営業行為など日常的に接する機会が多いからでしょう。

しかし、本当に大事なものは人の命であります。

その論理から言えば、災害に備える順番は、火災保険よりも、
火災が起きたときにどの様な行動をするかの訓練が先になるべきと思います。

人は常に流されるものです。
本当に必要なものは自分自身でしっかり押さえておく必要があります。

仏教では本当に必要なものは生死の苦しみからの解脱と説いております。

災害対策など心の余裕ができたらば、ぜひ次は生と死についても
日頃から備えていただきたいと念じます。

 

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