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【住職の言葉】人生何年?(10/8の朝礼にて)

町屋光明寺 住職の言葉

「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか」(敦盛)

昨日、厚生労働省が具体案を盛り込んだ
年金改革を提示しました。

その中の一つに、70歳までの就業機会の
確保を進めるというものがありました。

国は「70歳までは働け」と言っているのです。

2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、
男性が81.25歳でした。

これを見ると70歳で定年しても、
死ぬまでに10年以上の余裕があります。

しかし、健康上の問題で日常生活に影響がない
とされる健康寿命を調べますと、

女性が74.70歳、男性が72.14歳で、
70歳から2~4年の余裕しかないそうです。

仕事が好きになれなくても、生活の為に、
家族の為に働いている人は多いと思います。

しかし、明るく楽しい人生を送る為には、
やはり好きなことをする時間が必要です。

それは趣味でも良いし、
家族でも恋人でも友人でも構いません。
仕事であっても良いのです。

気付かないうちに年を重ねて、
健康を害してしまってからでは遅いのです。

そういう意味では、
先にそれを見つけて実行している幸せな人は
「オタク」の人かもしれませんね。

私は「働き方改革」には違和感を感じているほうです。

しかし、充実した人生を送るためには今時間を作り、
誰もが打ち込める何かを持つべきだとも思います。

たとえ、それが大成できなくても、その時間は
あなたにとって意味のある大切な時間であるはずです。

少なくとも、仏様だけはそれを分かってくださり、
いつもそれを認めて微笑みかけてくださいます。

ちなみに敦盛には続きがあります。

「これを菩提(ぼだい)の種と思ひ
 定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ」

 
敦盛の作者は、短い50年の人生の間に
極楽往生できる種となる人生を送りたかったのでしょう。

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