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【住職の言葉】増税直前。宗教者が思う、税制に大切なこと(9/24の朝礼にて)

町屋光明寺 住職の言葉

10月1日から消費税率が10%に引き上げられます。

辞書を引くと、税金とは
「国または地方公共団体に租税として納付する金銭」とあります。

納付された税金は、行政の運営や行政の行うサービスや
公共性の高い事業などに使われます。
ここまでは全く問題ないシステムです。

しかし、行政や政治家が失策をすると
「国民の血税を無駄にした」という批判があがるように、

納税者としては、税金が公正に使われることを望み、
それを裏切られたときには、大きな批判を招きます。

現代のように民主化が進む前は、
時の為政者が税を設置して民衆から一方的に搾取し、
その使い道も民衆が口を挟めるものではありませんでした。

それ故、年貢=税金とネガティブイメージができあがったのでしょう。

しかしながら、近代には
税金を納めることをがネガティブでなかった時代も確かにありました。
「長者番付」という制度があったころです。

番付に載ることは、当時の人達にとって名誉なことでしたし、
それを見た人達も、自分より多くの税金を納めた人に、
感謝・憧れや尊敬の念を抱いたものでした。

しかし、現代に近づいてくると、
この尊敬の念は、次第に羨望や嫉妬の念となり、

最終的には誰もが長者番付に載ることを嫌うようになってきて、
個人情報保護の問題もあり、ついにこの制度は廃止されました。

今の世は、自分たちが選んだ政治家が決定した税金制度なのに、
「国民は税金を搾取されている」
というネガティブイメージだけは、江戸時代以前のままだと思います。

これは、国のトップが「自国ファースト」を掲げる以上、
その国民も「自分ファースト」を是とするのはしかたがないかもしれません。

制度の進歩とともに、人の心を育てていくことにも、
目も向けなければならないと感じます。

仏教の教えがその一助になれば良いと念じております。

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